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2012-06-06

『3秒』の魔法

 ふと思って買ったマルク=アントワーヌ・マチューの『3秒』を読み終わった。いや、正確には見終わった、と言うべきか。

 正方形のコマによって3×3に区切られた一ページで構成されるこのコミックには台詞や効果音がない。コミックにつきものの吹き出しも一カ所を除いて存在すらしない。すべてが一コマ一コマの静止画で表わされており、ストーリーは絵と絵の中に書かれた新聞などの小道具の中の文字によって読者が判別するようになっている。この作品を「読む」ということはこのストーリーを読み解いていくという行為に他ならず、コマからコマへ絵を追いかけていくだけの行為は「見る」と呼んだ方が相応しいだろう。

 しかしその「見る」という行為だけでも実に面白い。コマからコマへの進んでいく読者視点は最初から最後まで何処までも直線的であるのに対して、読者が体験する空間的な世界はある瞬間の一コマをピークに鏡面反射によって何度も反復、時には意表を突く跳躍を見せて別の場面にフォーカスを合わせていくことになる。だからコマからコマへと追っていく内に私たちは魔法にかけられたように次に何処にフォーカスが合うのか、そのフォーカスがきっちりと合った瞬間私たちは何処に何を見るのか、ということをわくわくして期待するようになる。

 そういう意味ではこの作品は何度か「見る」事をしたとあとに、「読む」事をはじめた方がより楽しめるような気がする。

 なお、購入者特典サイトには解説やコマからコマの動きを一つにまとめた動画もあって「読む」ためにも「見る」ためにも色々と手助けになるので一回見てみると良いと思う。ちなみに解説は物語の核心に触れる部分に言及するのではなく、あくまでも「読む」ための足がかりとしてあるようなものである。

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