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2012-10-05

百合語り #43: 意思と世界と百合の物語 - 『裸足のキメラ』(大北紘子/2012年/一迅社)

 最近は他人の百合作品の感想を見ることすら苦痛に感じてしまい積極的に避けているので、実際どうなのかはわからないけれど好き嫌いのはっきり分かれそうな作家および本だとは思う。基本的にどの作品も抑圧された女性が主人公で、キャラに男性ヘイトな台詞を喋らせているものまであり、そしてストレートなハッピーエンドではない、という色んな方面のヒートを買いそうな作風だからね。

 「名もなき草の花の野に」の少女娼館、「欠け落ちて盗めるこころ」の男は兵役に女は結婚して子供産むことが求められている戦時下の社会、「裸足のキメラ」の貧富の差が激しい階級社会、「はんぶんこ」の家に縛り付けられる田舎。

 大半の作品はこのような抑圧的な世界が舞台で、主人公たちはそんな世界に手足を鎖で縛り付けられている。もちろんその中で男は抑圧側の存在になるわけだけど、実はそれほど前面に出てきていない。あくまで象徴であって、直接的な男への抵抗が描かれるのは「名もなき草の花の野に」くらいなもの。

 基本的に主人公たちが行き着く先は世界へのささやかな(あるいは密やかな)resistanceであり、それは決して世界を変えることも、世界によって定められた自分たちの運命を変えることもできないが、それでも彼女たちは自分たちの意思を持って決断することによりままにならない世界の中で生きていく力を得ている。そしてその切っ掛け、あるいは武器として描かれるのが百合的な関係・気持ちなのだ。

 こうした作品がどこか日本を思い出させながらも現代日本社会とは直接リンクしていない異世界を舞台にしているのは生々しくなってしまうのと、リンクしてしまうと逆に絵空事感が増してしまう為なのだろう。男女関係にスポットを当てて依存からの脱却を訴える「花々に似た蟲」と「愛と仕事と金の話をしよう」が現代日本社会を舞台にしているのもその辺の加減からだと思う。

 そういう意味ではこの本には二種類のタイプの作品が載っているわけだが、個人的にはやはり異世界を舞台にした世界へのresistanceの物語が好み。こっちの路線を追究していくと、おそらく今の百合ジャンルで手薄で女性向けライトノベルで隆盛なファンタジーものへ行き着くこともできるので、ぜひ最終的にはきっかりきっちりした設定があるヒロイックファンタジーを連載して欲しいと思う。

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