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« アメコミ語り #33: 日本よ、これがアメコミ版シャーロック・ホームズだ! | トップページ | 百合語り #48: 遂に始まる百合姫オンラインこと「ニコニコ百合姫」 »

2013-01-18

このマンガが(私的に)すごい! 2013

 ま、適当に、ね。

10位: Get Jiro! (Anthony Bourdain、Joel Rose、Langdon Foss/Vertigo/DC Comics)

 奇妙。

 内容的にはグルメ版用心棒。と書くと料理で勝負みたいな感じだが、実際はマフィアのような力を持った二大コック勢力が対立する近未来のLAに流れてきた寿司職人ジローが用心棒のように互いをけしかけて壊滅させようとするかなりバイオレンス描写のある作品。トンデモ本といえばそうだがライターが向こうのグルメ業界で有名な人らしく料理の描写はかなりのもの。あと美味しいものを食べた時のジローさんの笑顔がとても素敵。


(前者がHC版、後者が2013年5月発売予定のSC版)

9位: 『五大湖フルバースト 大相撲SF超伝奇』 (西野マルタ/講談社)

 親子。

 アメリカの国技となった相撲に君臨するロボット横綱という荒唐無稽な設定、絵もストーリーも荒削り、そういう異形な形だからこそ一本芯の通った骨太な父と息子の物語が映えるのかもしれない。物語の冒頭へと帰って行くラストの持つ凄さ、感動はその目で是非味わって欲しいと思う。

8位: 『WE3』 (グラント・モリソン、フランク・クワイトリー/小学館集英社プロダクション)

 悲哀。

 軍によって生体兵器へと改造された3匹の動物たちの脱走劇。追跡する軍との死闘、徐々に悪化する動物たちの状態、全編グロイ描写と悲惨な展開で読み進めるのがかなりキツイ作品ではあるが、だからこそ真っ当な戦いとささやかな平穏が交差するラストシーンが胸にくる。

7位: 『I KILL GIANTS』 (ジョー・ケリー、ケン・ニイムラ/小学館)

 成長。

 第5回国際漫画賞最優秀賞受賞作品。元はイメージ・コミックスから発売されたアメコミで、ライターのジョー・ケリーはスーパーマンやスパイダーマン、Xメンにデッドプールなどを手がけたこともあるバリバリのメインストリーム系アメコミの人でもある。

 内容はというと巨人殺しの妄想を盾に自分の殻に閉じこもり周囲を拒絶して生きる女子小学生バーバラの物語。こう書くとなんだか今流行の中2病的な感じだが、自らの意思で周囲から孤立するバーバラの姿や巨人が持つ本当の意味を考えるとこの作品はもっと普遍的な思春期の成長の物語なのだと思う。半分くらいかなりいらいらする描写が続くけれども、そこから一気にたたみかける流れと物悲しくも快い余韻が残るラストが本当に素晴らしい。

6位: 『ブラックヤギーと劇薬まどれーぬ』 (大沢やよい/一迅社)

 若さ。

 『コミック百合姫』の新人作家でもかなりお気に入りな作家、大沢やよいの初単行本。線の細いどことなく繊細な絵柄で若さ故の力任せの直球勝負な作品が青くてたまらない。その辺の良さが一番現れてるのが動画生放送サイトを舞台に持ってきた表題作なんじゃないかな。その続編である「ストレンジベイビーズ」が百合姫誌上で連載中だけど、できる限り青いままで突っ走って欲しいなと思う。

5位: Amazing Spider-Man  (Dan Slott 他/Marvel Comics)

 驚愕。

 スパイダーマン生誕50周年の年の最後に投下された核爆弾級の展開。その最初の話である#698。普通の話と思って最後まで読んでそこで明かされる衝撃の事実に読み返すと全てのセリフの意味が違ってくるし、何気ないシーンにもきちんと意味があるのが分かってしまう。そして何より続きが凄く気になってしまう。シリーズ物の一冊の号としては近年最も素晴らしい構成と物語力を持つ号だと思う。

 単行本後追いでは味わえない次の号までの飢餓感。イベントやミニシリーズ中心になりがちな翻訳本では味わえない何年も続く物語の大転換の現場に出くわすというワクワク感。そういういみでは久しぶりにリアルタイムに近い形でアメコミ原書を読むと言うことの面白さを感じたシリーズだった。

4位: 『3秒』マルク=アントワーヌ・マチュー/河出書房新社)

 奇抜。

 セリフもなくコマ毎に直進する視点を鏡面状の物に突き当たるたびに反射させることで、3秒の間に起こった出来事を一つの部屋の中から街中へ、さらには街すら越えてとんでもないところまで描くとんでもない怪作。

 絵の中に描かれたものから物語を読み取り推理するのも良し、ひたすらコマからコマへと突き進むダイナミックな動きを楽しむのも良し、「コミックを読む」と言うことの楽しさが味わえる一冊。

3位: 『裸足のキメラ』 (大北紘子/一迅社)

 抵抗。

 娼婦やDVなど抑圧的・支配的な男がもたらす暴力的な構図を物語に取り込んだ作品が多く、一部には直接的な男への反発の台詞もあるので、単純に男性性嫌悪な本(あるいは作家)として受け取られるかもしれない。

 確かに男性中心社会を舞台にした作品が殆どで、そこへの抵抗が描かれているように見える。しかしよく読めば分かるがそれは表面上のものでしかなく、この作家と本の本質はあくまでも自分を取り巻く世界で息を潜めて生きていく、あるいは世界に流されるままに流され翻弄される主人公達が百合を切っ掛けとしてささやかな抵抗を試みる所にある。

 現代社会ではない異世界風の世界設定を多用しているのも特徴で、その辺も合わせて大北紘子という作家は今百合ジャンル全体で欠けている大きな物語の大きな作品を作りうることができる逸材ではないかと思う。期待したい。

2位: 『少女サテライト』 (はみ/芳文社)

 可憐。

 恒星擬人化日常百合。非日常的な存在の少女達が織りなす日常、という時点で凄い矛盾があるような気がするし、別に恒星擬人化でなくても良かったような気もするが、とにかく恒星たちが可愛いので良し。ふわふわした日常描写からちょっとしんみりくる良い話へ持っていく話が多い辺りきらら系っぽいイメージ。そういう意味では『つぼみ』連載作品の中で最も『つぼみ』らしくない作品かもしれない。私はそこが好きでした。いやまだ終わってないし、(多分)次巻出るし。

1位: Hawkeye (Vol.4) (Matt Fraction、David Aja、Javier Pulido/Marvel Comics)

 ヒーロー。

 「今アメコミのヒーロー物で何がオススメ?」と聞かれたら、胸張って勧めるのがこのシリーズ。映画『アベンジャーズ』のお陰で一躍日本でも有名になったホークアイの最新個人誌。

 このシリーズのホークアイ(クリント・バートン)は1話目の冒頭からビルから落下して命綱を矢で放つという映画の例のシーンやって失敗し車の上に墜落して数ヶ月入院というネタをかまし、他にも女と寝たところを襲われてち○こ丸出し全裸で応戦したり、ギャング団に多勢に無勢でボコられて拉致られたり、と実に情けない姿を見せる。

 勿論決めるところは決めるのもホークアイ。自分の住んでるアパートでギャングが住人の追い出しを謀ると大立ち回りの末それを阻止。その時自分を助けてくれた犬が交通事故に遭うと取り乱すぐらいに心配し、結局自分で引き取ったりもする。自分を助けに来てくれたもう一人のホークアイ(クリントが一時死亡していた時、ホークアイを名乗って活動したケイト・ビショップという少女)がピンチに陥ると颯爽と助けに現れたり。

 Matt Fractionの軽いライティングがこういうヒーロー像にピッタリ来て、クリント・バートンというキャラがこういうヒーロー像にピッタリくる。こんなにも全てがパーフェクトに収まったシリーズはそうそう無いと思う。そしてなによりも内輪もめやショッキングな展開を多用するのではない地に足のついたまっとうなヒーローものであるのがいい。これは日本でも受けると思うので翻訳したら良いんじゃないだろうか。

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