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2013-01-24

アメコミ語り #34: アメコミ邦訳本の理想と現実

 こちらの記事を読んでなんとなく考えたこと。

アメコブログ なんか、邦訳の時間差がすごいことになってる話。

 念のため書いておくと、アメ子さんを批判したいわけではない。当り前だが。

 まずは話に上がっているヴィレッジブックスの「ニューアベンジャーズ」と「アストニッシングX-MEN」について簡単に説明しておこう。

 「ニューアベンジャーズ」は2005年に創刊されたマーベル・コミックスのタイトルNew Avengers (Vol.1)の邦訳シリーズ。一作目の『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』の発売が2010年だから元々5年の開きがあったということになる。そしてこのシリーズの最大の特徴はなんと言ってもシリーズの一話目から(アニュアルまで含めて)逐一翻訳されている、というところ。

 「アストニッシングX-MEN」は2004年に創刊されたマーベル・コミックスのタイトルAstonishing X-Men (Vol.3)の邦訳シリーズ。つまり一作目『アストニッシングX-MEN:ギフテッド』が2010年の発売だから6年の開きがあったことになる。シリーズ一話目から訳されていたが、二作目の『アストニッシングX-MEN:デンジャラス』以降続刊がない。原書単行本4巻目までは映画『アベンジャーズ』の監督ジョス・ウィードンがライターを務めていた。

 さて、アメ子さんが言うところの邦訳の時間差の問題は大変難しい問題ではある。

 確かにDCの「New 52」からはアメリカ本国の単行本最新刊である『ジャスティス・リーグ:誕生』や『バットマン:梟の法廷』が翻訳されている。それは仕切り直しで0から語られるストーリーであるというところと、もう一つその前振りとも言うべき『フラッシュポイント』が早い段階で翻訳されていたという部分に依るところが大きいと思う。『フラッシュポイント』が翻訳されたのは改変世界の物語であり物語の積み重ねがなくても単発で何とか行けるイベントだったというところもあるし、おそらくは「New 52」の翻訳を見越して早めに仕掛けたからだろう。

 では、問題になっている「ニューアベンジャーズ」と「アストニッシングX-MEN」はどうか。

 実はこの辺りもDCの「New 52」翻訳とあまり変っていない様に思う。前述のように2010年のシリーズ開始当初の時点で2シリーズとも5年の時間差があったわけだが、二誌とも新シリーズであり、その一話目からという形で開始されたこの二誌は色んな人が入りやすいものではなかっただろうか(当時アメコミ翻訳本の発売がかなり不活性で、本国のトレンドを追うこともできていなかったという所も勘案してある)。

 一方で『フラッシュポイント』から「New 52」のような点から線という意味においてもこの二誌の翻訳、当時の日本のアメコミファンの間で鉄板だったマーベルネタである所の「シビル・ウォー」、「Mデイ(ハウス・オブ・M)」、そして「ワン・モア・デイ」に繋がる導火線的な役割を果したと思う。

 両誌とも刊行タイミングから言って『X-MEN/アベンジャーズ:ハウス・オブ・M』発売を見越したイントロダクション的な意味でのシリーズであっただろうし、その成功が『シビル・ウォー』の発売へと繋がり、さらには「シビル・ウォー」での出来事が密接に関わってくる『スパイダーマン:ワン・モア・デイ』(さらにはその続きである『スパイダーマン:ブランニュー・デイ』)へと繋がっていった。そういう意味では意義のあるシリーズではあるだろう。

 ただ元々時間差があった上に「ニューアベンジャーズ」は一年以上刊行されていない時期があったり、「アストニッシングX-MEN」にいたってはシリーズ外の『X-MEN:デッドリー・ジェネシス』の刊行を最後にXメンタイトル自体一年以上も翻訳本が頓挫しおり、ファンが待ち望んでいるであろう「メシア三部作」(およびその延長線上にあるビッグイベント「アベンジャーズVS.Xメン」)邦訳への道筋が全く見えていない現状ではやきもきしてしまうのもしょうがないことではある。

 実はこの先行きの不透明感というのは翻訳アメコミ全体の話でもある。確かに「New 52」はかなりのスピードで訳されてはいる。反面本国ですら単行本第二巻の発売が来月からであり翻訳本の2巻目の発売はいつ発売されるのか、そもそも2巻目は出るのか、52タイトルある内どこまで訳されるのか、という不安や不透明感はあるのだ。

 これはここ数年のアメコミ翻訳ブームの中でつまみ食い的に色んなタイトルを翻訳し続けてきた弊害であり、「ニューアベンジャーズ」のようにシリーズとして続いているものですら不定期刊行であるというアメコミ翻訳本の現状の刊行形態がもたらしたものである。

 90年代後半のアメコミ翻訳ブームをもたらした要因は色々あるが、『Xメン』にしろ『マーヴルX』にしろ『スポーン』にしろ定期刊行されていて安心して次を期待できたこともその一つだろう。小プロが定期刊行から撤退したあと、潮が引くようにアメコミ翻訳ブームが終焉へと向かって行った印象がある。

 現状のアメコミ翻訳ブームは既に当時に匹敵するほどの物になっていると思う。このブームを前回のように単なるブームとして終わらせず、持続的なものとするためにも定期刊行などの安定した翻訳本刊行スケジュールを組んで欲しいと思う。

 個人的にはマーベルなら「アベンジャーズ」「スパイダーマン」「Xメン」、DCなら「バットマン」「スーパーマン」「ジャスティス・リーグ」を中心に毎月通常タイトルを翻訳し、それぞれのユニバースの大まかな流れを追えるようになると良いのではないかなと思う。

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