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2013-01-11

百合語り #47: 『ジョシコーセーの成分。 SCHOOL GIRL OVERFLOW』(ハセガワケイスケ/2013年/アスキー・メディアワークス)

※SPOILER WARNING!!
ネタバレあり。

 念のため書いておくと、恋愛的な意味での百合はここにはない。

 主人公の美樹本花鈴は入学式の日の盛大に遅刻したことと持ち前の自信のなさと自虐的な性格からクラスで友達を作れずにぼっちで浮いた状態になってしまい孤独主義者を高校一年生。自分とは違いあまりにもまぶしく輝くお姫様系美少女で熱烈に好いてくれる友達を何人も持つ隣の席の安比奈ひな子を苦手に思いつつも羨ましく思い、そして強く惹かれている。

 そんな感じだから、割とネガティブ、というか後ろ向きな感情や行動が頻繁に出てくる。例えば雨の日に傘を持ってきた花鈴が持ってこなかったひな子たちが雨の中飛び出し濡れながらはしゃぐ姿を横目に見て傘なんて忘れてれば良かったと思ってしまったり、自分の席で机に伏して寝たふりしながら隣の席の会話に聞き耳立てたり。

 とは言っても、深刻なほど重くはない。浮いているからと言って別にいじめられるわけでもなく、むしろ浮いている=変っているという認識でクラスには受け入れられているし、実はひな子とその友人達にも興味を持たれている。本人が気がつかないだけで。何歩か踏み出せば自然と浮いた状態から地に足を付けた状態でクラスに溶け込めるだろうし、実際ひな子とその友人達ともっと近づいた状態になることを暗示するような描写もいくつかある。ただ残念なことに今回の話ではそこまで行ってはいないのだけれども。それに寮で同室の同級生とはきちんと友達になっているし(他のクラスだけど)、自分と同じような境遇の女の子には積極的にアタックして友達になっている(他のクラスだけど)。

 昔森田公一とトップギャランというグループがヒットさせた「青春時代」という曲に「青春時代の真ん中は 道に迷っているばかり」という歌詞がある(作詞は阿久悠だ)。美樹本花鈴はそういう迷いのど真ん中にいるだけなのだ。そしてそんな彼女を取り巻く人々はとても柔らかくて優しい。だから読んでるこちらの青春のトラウマをちくちく刺激するようなことはあっても絶望的なまでに落ちこむことはない。そういう意味では凄くゆるい。でもゆるいからこそ何度も読み返したくなるような読後の爽やかさが生まれるのだと思う。つまるところ、この作品は素晴らしい青春小説ということになる。

 ただまあ凄く読み手を選ぶ作品ではあるとも思う。大部分が凄くふわふわした感じのpoeticな文体であるため好き嫌いがはっきり分かれそう。poeticな文体だからこそ「ジョシコーセー」的なキラキラふわふわした雰囲気が出せているのだけれども。あとエピソードごとに分かれている短編の詰め合わせであるので文体の壁を乗り越えれば凄く読みやすい、はず。

 肝心な百合的な要素だけれども、冒頭に書いたように恋愛的な要素ではない。しかし花鈴がひな子と物理的に近づい自分が男子中学生だったらと思う程度の反応は見せるし、ひな子を取り巻く友人達は過剰なまでのひな子好きっぷりをみせるし、花鈴の友人にも美少女好きがいる。漫画だったら疑いもなく多くの人が百合作品だと断定してしまう程度には百合ではある。だから百合オタは安心して買うと良いと思うよ。

 本全体としてはキャラ紹介と状況解説的な物語のプロローグに終始した感があるので是非続きが読みたいと思う。いくつか次に続く要素も仕込まれているし、作者も続きを書く気持ちはありそう。そのためにはまず売上げなのだけれどもね。

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