応援しています!

  • TVアニメ『ゆるゆり』
    TVアニメ「ゆるゆり」スペシャルサイト
  • 白衣性恋愛症候群RE:Therapy
    工画堂スタジオ『白衣性恋愛症候群RE:Therapy (リセラピー)』

Twitter

  • Twitter
フォト

利用サービス

Facebook Flickr Goodreads Last.fm Twitter YouTube
無料ブログはココログ

映画・テレビ

2013-09-07

映画感想文 #2: 『ワールド・ウォーZ』 (アメリカ/2013年)

 『パシフィック・リム』と二本立てで見てきた『ワールド・ウォーZ』。見た時点では原作小説も読んでなかったし、ゾンビもので制作時に混乱というか揉め事があったみたいというのを何かで見かけたのと日本での宣伝方法が批判されていたことくらいしか知識がなくて本当になんとなく見ただけだったのだけど、これが思いの外面白かった。

 この映画何が良いかというとまずはゾンビがエネルギッシュな所。走るゾンビというのは最近のトレンドの一つで、当然この映画のゾンビも走る。走るというかダッシュしてタックルしてくる。群がって塔のようになって壁を乗り越え滝のようにバラバラ落ちてくる。こんなにエネルギーに満ちあふれたゾンビ見たことない! ってくらい元気元気。元気な君(したい)をみてるとこっちまで元気になるよ!

 二つ目のこの映画の良い所は、そんな疾走ゾンビくんに合わせたかのようにテンポ良く話が進むこと。不安を掻き立てる不穏当なオープニングクレジットシーンから一転ブラピ家族のほっとする朝食風景を描写したと思ったらすぐさま緊張した空気をはらんだフィラデルフィア市内のシーンへと移行し開始十分程度で疾走ゾンビくん大発生の地獄絵図へと突入する。この映画はパートとしてはブラピ家族の脱出、韓国、イスラエル、飛行機、WHO施設の5つにわかれるのだけれども、WHO施設パートへと至る4つのパートが長すぎず本当にテンポ良く進むので気持ち良く見れる。

 そんな気持ちよさに拍車をかける三つ目のこの映画の良いところがブラピ演じる元国連職員のスーパーぶり。世界の紛争地帯を渡り歩いた元国連調査員という設定だからゾンビ大発生に遭遇して短時間でその性質を見抜き対処するのは当り前、ゾンビに噛まれた女性兵の手を躊躇なく切断したり、飛行機内でゾンビが大発生したら躊躇なく手榴弾を機内で炸裂させ開いた穴からゾンビを排出させたり、それで飛行機が墜落しても助かったりと、あまりにもスーパーすぎてブラピが行く先々で周りの人たちが不幸になっていくのとは対照的でコントみたいな印象もあるくらい。

 で。私がこの作品で一番気に入ったのは今まで上げたクラシカルなゾンビ映画から逸脱した要素が最終的にはWHO施設パートのクラシカルなゾンビ映画シーン(閉鎖空間で徘徊する動きの遅いゾンビ(覚醒すると加速するけど)と対峙する)へと帰結するところ。今までさんざんテンポ良く動きの激しいシーンが続いたあとでじっくりとした静のシーンを見せられたら問答無用で緊張感は高まるじゃないですか(なにせスーパーブラピだけじゃなくて普通の人間の同行者が二人も居る)。その緊張感によるドキドキがゾンビ映画を見たって気にさせてくれて本当に素晴らしい。噂によるとロシアでのブラピ無双シーンから差し替えられてこのシーンになったらしいけど、これがあったからこそゾンビ映画として完成したわけで差し替えて正解だったと思う(ブラピ無双も見たいけれども)。

 そしてそのままクラシカルな雰囲気で終わるかというとそうは問屋が卸さないのがこの映画。クライマックスのなんの説明もないままハリウッド式ご都合主義という事さえはばかられるくらいの解決をみせるとんでもないブラピの行動に呆然としていると、ゾンビ映画史上最も爽快感溢れるシーンへと突入して全てが昇華されてしまうわけですよ。あのシーンのあと爆音でロック系のテーマソングかかってそのままエンドロールが流れても良いくらい吹っ切れてた。

 こう書くとアレな映画のように思えるかもしれないけど、あとで読んでみた原作小説も映画とは全く内容が違うのに吹っ飛び加減は同じ(原作小説の日本パートを見よ)だったし、これは良い映画化作品だったとお思いますよ。いや、マジで。

 そういえば感想でこの作品に滲み出る悪意を指摘していた方がいたけれど、ブラピ家族がヘリで脱出する時屋上で真っ先に突入してきたゾンビって前夜に止めてもらった部屋のお父さんで飛び立つヘリにすがりつこうとして落とされるゾンビはお母さんに見えたのだけど、実際にそうだったらこれもまたかなりの悪意の滲み出ている演出だよねえ。

 ちなみにこの映画の直接の原作は同名小説な訳ですけども、その設定などの元になっているフェイクマニュアル本『ゾンビサバイバルガイド』の内容もかなり反映されているので両方読むとより楽しめるかも。

2013-09-01

映画感想文 #1: 『パシフィック・リム』(2013年/アメリカ)

 久しぶりにブログを書く。ついでに文体も変えて。

 映画を見てきたよ。『パシフィック・リム』と『ワールド・ウォーZ』の二本立てで。最初に見た『パシフィック・リム』は公開前からTwitterのTLの盛り上がりが凄くて若干引き気味なところはあったのだけれど、実際見てみたらその盛り上がりに負けない出来で、いやほんと良い物見させてもらいました。

 色んな人が言っているようにこの映画のメインにあるのは大暴れするカイジュウとそれを倒すために生まれたイェーガーの戦いであるのは間違いないと思うんだけど、そこを真っ正面からきちんと作り上げこれでもかと言うほどカイジュウにもイェーガーにも見せ場を作っていた香港防衛戦は本当に素晴らしかった(これを劇場の大画面で見ろと言いたくなる人の気持ちも良く分かるくらい大迫力だったし)。まあ最高すぎたからその後の最終決戦が若干トーンダウンしたような感じになっちゃったけど(これはブリーチに核爆弾と落として人類を救うというドラマ性がメインになって怪獣と戦うという部分がその補完要因となってしまっている部分も大きい)。

 作品全体の印象としては一年やったテレビシリーズの完結編を劇場でやった、という感じ。一年のおさらいをする傍ら劇場版で初めて見る人にキャラや世界観の紹介をして本編で物語の決着を付ける、そんな完結編のごとくテンポ良く(言い方を変えれば駆け足で)話は進んでいった。ただ勿論テレビシリーズなんてないわけで、そのため科学者組やハンセン親子のような魅力的なキャラ、チェルノ・アルファやクリムゾン・タイフーンといった魅力的なイェーガーたちがカイジュウと繰り広げたであろう魅力的な戦いといった物がスポイルされていてそこがちょっと残念だった。その辺は前日譚を描いたコミック(未読)や映画のストーリーをなぞりつつプラスαの描写で世界観を深化させているノベライズでかなり補完できる(らしい)けどね。

 個人的には本編を一回見たあとにコミックやノベライズを読んでパシリム世界を拡張してからもう一度本編を見るとかなりはまれるんじゃないかな(私はやってないけど)。

2013-02-19

アメコミ語り #39: 『ゴーストライダー2』 (2012年/アメリカ)

※SPOILER WARNING!!!
がつんとネタバレしてるよ?

結論:ニコラスが楽しそうだと、私も楽しい。

 うん、そういう事。

 ネット上にはなにか真綿を口に含んだようなレビューばかりが上がっていて、正直凄く心配していたのだけれども、実際見てみると普通に面白かった。確かにこの作品は『アベンジャーズ』のような大作でもないし、『ダークナイト』のような語りたくさせるような作品でもない、ごく普通のアクション映画。デパートのレストランでお子様ランチを頼んでそこにあるケチャップで色を付けただけのナポリタンを本格イタリアンなパスタじゃないと批評しても意味が無いように、この作品もそんな感じで見れば普通に楽しめる。

 ストーリーは悪魔ロアークに狙われる少年ダニーをゴーストライダーことジョニー・ブレイズが悪魔の力を捨てる約束を餌にされて渋々守る羽目になるという単純明快なもの。そこに内なる悪魔の力を捨て去りたいジョニーと悪魔の子であり悪魔の力を捨て去ることすらできないダニーの交流を絡め、その交流が最後の勝利の鍵になることでアクション映画としては十分な内容になってるんじゃないだろうか。

 肝心なアクションはやはり中盤にある採石場でのGR仕様バスケット・ホイール・エクスカベーターの暴っれぷりが全てで、最終決戦(というか追跡劇)はちょっとあっさりしていてもう少し溜があっても良かったような気がする。ただ青空の下のGRは炎が凄く映えるということを確認できたのでそれはそれで良かった。

 バスケット・ホイール・エクスカベーターの他にこの映画にはもう一つの見所があって、それが冒頭の結論にもなるニコラス・ケイジの怪演。正直全編割と臭い演技なのだけれども、中盤の採石場決戦の前にダニーを誘拐したキャリガンの居場所を尋問するシーンではあまりにも過剰な演技に大爆笑できる。そのすぐあとにGRの力を抑えきれなくなって夜の街をライダーに変身しかかりながらバイクで疾走するシーンがあってそこでのニコラスの顔芸も素晴らしい。

 アメコミオタ的には物語のヒロインであるダニー少年が原作でのジョニーの弟であり、もう一人のGRであるダニエル・ケッチからとられていたり、ダニーを誘拐した彼の母親の元カレであるキャリガンが中盤以降悪魔の力を与えられて原作GRのヴィランの一人ブラックアウトみたいな姿になったり(能力は違うけど)、原作でも登場した青い炎のGRが見れたりとそこそこ見所はある、と思う。

 個人的にはザラソスが裏切りによって地獄へ落ちた正義の天使であるという話が語られたすぐ直後にジョニー自身が僧達に裏切られる展開とか、キャリガンが仲間を見捨てる時に「菓子(原語では明らかにトゥインキーと言ってる)でも食ってろ」と言い放ったらのちのちトゥインキーしか食べられない体になったり(こちらのブログの情報より)、キャリガンが能力を使う時黒白の世界になったりというよく分からない中途半端な細かさが何気に良いと思う。あとちょっとだけどカジャグーグーの「君はTOO SHY」がかかって大興奮した。

 パンフレットの光岡光子氏のコラムによるとこの映画の原作(というかネタ元)になったのはGhost Rider: Road to Damnationらしい。このコラムではこの作品のライターであるガース・エニス繋がりで同じエニス作品を原作にしているアメコミ映画『コンスタンティン』に触れられていたりして、こっちも好きな身としてはちょっと嬉しい。ちなみにこれもパンフレットで知ったことだけど、今回の作品を撮った二人組監督マーク・ネヴェルダイン&ブライアン・テイラーはこれもアメコミ映画である『ジョナ・ヘックス』に最初監督として起用されたけれどもスタジオと揉めて降板、結局脚本だけそのまま流用されたみたい。

 ふと思ったけれど、ラストでジョニーの青い炎によってダニーが蘇生するシーンはもしかしたらあれでGRの主がダニーにも宿り次回作でジョにとダニーのダブルライダー体制になるという布石なんだろうか。いや次回作なんてないんだろうけど。

2012-12-23

『ヴァンパイアハンター・リンカーン』と『リンカーン/秘密の書』

※SPOILER WARNING!!

人民の人民による、人民のためのネタバレ警告。

ちなみに映画の脚本を担当しているのは原作者であるセス・グレアム=スミス。

 というわけで映画と原作小説を適当に比較してみる。

 まず原作も映画もリンカーンの生涯を追いかける構成になっているのは変らないものの、その一つ一つはやはり原作の方が濃い。

 原作ではリンカーンの生誕から暗殺まで事細やかにエピソードが拾われており、リンカーンの祖父がインディアンに殺されたことや父親との微妙な関係といった細かな部分までが巧みに吸血鬼に結びつけられている。一方で映画では極力個々のエピソードが削られている上にウィリアム・H・ジョンソンが幼馴染みキャラになっていたり、最終決戦でジョシュア・スピードが命を落としたりと史実を改変している部分もある。暗殺自体も描かれていない。

 史実にしても映画は明確に描かれているのはゲティスバーグの戦いだけなのに対して、原作では南北戦争自体全体的に描かれていて、そのある種の結末でもあるリンカーン大統領暗殺自体もかなり詳細に描かれている。それだけでなくエルジェベート・バートリやロアノーク植民地、果ては第二次世界大戦にキング牧師まで登場してもはやリンカーン大統領というよりアメリカという国を吸血鬼で語り直しているような感じすらある。

 当然その辺りは登場人物にも影響していて、共通して主要キャラをつとめるリンカーン夫妻とジョシュア・スピード以外の実在の人物は映画ではウィリアム・H・ジョンソンがしかいないのに対して、原作ではスピードとジャック・アームストロング(若き日のリンカーンとレスリング勝負をして負けたごろつき集団「クレアリーズ・グローブ・ボーイズ」の首領)が同じ吸血鬼ハンターとしてリンカーンと共に闘うだけではなく、同じ吸血鬼の友人を持つ身としてエドガー・アラン・ポーが、リンカーンの政敵であるスティーブン・ダグラスが吸血鬼の支援を受けた政治家として、さらには大統領候補の座をリンカーンと争い後にリンカーン大統領時代の国務長官にもなるウィリアム・スワードがリンカーンと並ぶ腕利きの吸血鬼ハンターとして登場する。

 もう一方の主役である吸血鬼自体もかなり設定や扱いが違う。映画だとリンカーン大統領の盟友であるヘンリーは宿敵アダムを倒すために単独で動いている感じになっているが、原作では人間を奴隷化しようとする吸血鬼一派に対抗する穏健派吸血鬼集団の一人として描かれておりそもそもアダムも登場しない。

 というわけでこのように原作小説だと緻密に伝記・史実に吸血鬼を絡めているのに対して、映画はアクション映画としてのわかりやすさを重視している感じで、なるべく設定を削って抑え気味にしているような感じがある。この辺のマッシュアップ時代小説とアクション映画というジャンルの違いがくっきり現れているところがなかなか面白い。

2012-12-07

アメコミ語り #28: 映画『アベンジャーズ』吹替えで大炎上という虚構

 本当はこういうのは無視するのが一番だが、自分もTwitter上で言及してしまっているし、何よりこういうのを黙ってみることができるほど人間ができてないので手短に書いておこうと思う。

【大炎上】『アベンジャーズ』ブルーレイ吹替版にファン激怒「購買者をバカにしてる」「予約キャンセルした」「消費者をなめるなよ」 | ロケットニュース24

 映画『アベンジャーズ』の吹替えについては公開前にアメコミクラスタからも強い反発があったのは事実。それに引きずられる形でこちらも身構えて吹替え版を見に行ったせいで、私自身最初芸能人吹替えに引っかかるもの感じてしまったのも事実。ただこれも少し経って慣れてしまえば全然気にならない程度のものだったと思う。絶賛するほどでもないけど酷評することもない、可もなく不可もなくという感じだった。勿論これは個人の感想であり、感想には個人差がある。良くないと思う人もいれば拒絶反応を示す人もいるだろう。

 そういう感想で終わるならまだ話は分かる。しかし今回のAmazonの発売日前レビューは感想を通り越した日本の映画会社のプロモーション手法に反発する政治闘争にしかなっていない。長文で自説を開陳して日本の映画会社を糾弾したり、わざわざ商品レビューの場で買わないと公言したりそれはそこでやるべき事かねと。

 そしてそんなレビューをかいつまんで適当に紹介しただけで「【大炎上】」を演出しようとするロケットニュースの記事。キャンセルしたという書き込みが複数あっただけで「多数の予約キャンセルが発生か」みたいな見出しを付けるのはあまりにもお粗末ではないだろうか。

 とはいえこういうお粗末な記事であっても人は簡単に影響されてしまうもので、この記事を読んで「そんなに酷いのか」と見てもないのに酷いと決めかかってしまう人たちや自ら反芸能人吹替え政治闘争に参戦する人たちが割といたりするという頭の痛い事態にまで発展してしまっている。

 ほんとこんなどうしようもない事態を自称ファンが引き起こして一体誰が得するんだろうね。

2012-11-27

アメコミ語り #27: ニコ生にアメコミ映画登場

 ニコ生の映画特集「だいたい30人殺される映画特集」の最終日にIDWパブリッシングから発売されたスティーヴ・ナイルズのホラーアメコミが原作の『30デイズ・ナイト』が放送される。

 原作が発売されたのも映画が公開されたのも丁度アメコミから離れている時期だったので、私は買ってもいないのだけれど、原作アメコミは翻訳本も発売されたらしい。

 最近になってこのシリーズの絵を担当したベン・テンプルスミスのオリジナルシリーズWormwood: Gentleman Corpseの一話(性別関係なく老いも若きも触手にヤられる話、と書くと語弊があるか)を見て彼をお気に入りアーティストに加えたところだったので、忘れてなければ見ようかなと思う。

2012-11-16

『リンカーン/秘密の書』を見てきた

 というわけでリンカーン大統領が吸血鬼ハンターだったという設定の小説を実写化した映画を見てきた。

 印象としては設定がトンデモな割りには真っ当なアクション映画だったかなと。傑作というわけでは無いけど普通に見れてそこそこ面白い映画だった。見た時点では原作未読だった私でも色々端折ってるかなあと思うほどテンポ良く、幼少時代から新米ハンター時代、そして大統領時代の最終決戦へと進んでいくのが逆に功を奏していたのかもしれない。勿論売りの斧アクションも大変良かったのもあるけど。

 リンカーン大統領の吸血鬼ハンターとしての師匠であり盟友であるヘンリー・スタージス役の俳優がどこかで見たことあるなあと思ってたら『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』でトニー・スタークの父親ハワード役をやっていたドミニク・クーパーだった。ハワード役の時はそんなに思わなかったけど、彼結構色気ある俳優よね。

 あと見ていると、おや? と引っかかるシーンがいくつかあるのだけど全てが直接的なあるいはミスリード的な伏線になっていて脚本自体結構練り込まれている印象も受けた。この辺は原作者のセス・グレアム=スミスが脚本をやってるせいかもしれない。

 映画見た帰りに原作小説を買って今読んでいる最中だけど、序文でのかまし具合からして気合いが入っていて、本編も割と丹念にリンカーン大統領の人生をなぞりつつそこに吸血鬼をぶち込むイカレ具合でなるほど確かにこれもマッシュアップ小説だと納得する内容になっている。リンカーン大統領の伝記を読まなくても普通に面白いけど、読んでおいた方がさらに面白いと思う。

 しかしこの作品の上映前にスピルバーグの『リンカーン』の予告編を流すのは何かのギャグなんだろうか。

2012-09-01

アメコミ語り #2: 『アベンジャーズ』(2012年、アメリカ)

※SPOILER WARNING!!
物語の核心に触れています。

 二度目の鑑賞は2D吹替え。

 二度目の鑑賞ともなると若干落ち着いて見ることができて色々見えてくる物があった。

 冒頭のヒーローたちに一人一人スポットがあたっていくシーンでは前のシーンでの台詞の中に次のシーンへつながる言葉があるという演出がされていたり、ヘリキャリアに社長が乗り込んでくるシーンが文字通りのマシンガントーク炸裂だったり(あとギャラガへ言及してた)、なによりもフィル・コールソンがヒーローたちと温かな繋がりを築いてたこと、そういったものに気付くことができた。

 そして多くの人が指摘しているように社長の成長というものがこの映画の物語の一つの核であったんだなあということにも。キャップに「自分のためにしか戦っていない」と指摘された社長がコールソンの死を経て、ラストバトルの直前に社長らしい軽妙なトークを炸裂させつつコールソンのためにロキへavengeするシーンは胸にグッとくるものがある。

 ラストバトルも社長とハルクとソーが大物と大軍相手にど派手な戦闘を繰り広げる中、地上勤務のホークアイがバスから人々を救出したり、キャップがチタウリによって閉じ込められた人たちを助けるため単身乗り込んでいったりとヒーローらしい行動を取っているのもほんと素晴らしい。

 もう一回くらい見てもいいかもしれない。というかみたい。

2012-08-20

感想が、壮絶に、ネタバレする ― 映画『アベンジャーズ』を見てきたよ

※SPOILER WARNING!!
日本よ、これがネタバレだ!

 最初から最後まで、『ゆるゆり♪♪』のオープニングをみている時のように自然と顔がにやけてくる、『アベンジャーズ』はそんな感じの映画。うん、わかりにくい。

 まあ、感想言うにしても「凄い!」「面白い!」「感動しました!」という言葉しか出てこないくらい凄くて面白くて感動できる映画だったのは間違いない。

 なんと言っても見た人が口をそろえて言うように各キャラに見せ場があるのが凄い。社長は自分の懐に入らせないよう相手の懐に飛び込んでずけずけ物を言って煙に巻こうとするいつものスタイルを誰にでも貫き全編通して存在感あるし、キャップはそんな社長の懐に飛び込んでやり合うし戦闘でもナチュラルなリーダーとしての資質を見せつけるし、ソーは敵である弟のロキとのやりとりで魅せるし、ハルクは物語のキーマンとして八面六臂の活躍するし、ホークアイは冒頭で洗脳されるけどあともう少しでヘリキャリアを墜落させるとこまでいくその凄腕を見せつけるし、ブラックウィドウはロキですら手玉に取りラストバトルでもらしい活躍を見せるし、フューリーはシールドらしい陰謀ぶりを発揮してるし、敵であるロキですらコンプレックス塊みたいな『マイティ・ソー』から続く魅力たっぷりだし、影が薄いマリア・ヒルも要所要所でコミックスでの格好良さの片鱗を見せている。そして何よりコールソンだ。彼の死がアベンジャーズという名前に言葉通りの意味を与え、本当の意味でチームを誕生させる映画のキーマンになっているのが嬉しい(アメコミにおいて死は途中休憩くらいの意味しかない場合が多いし、シールドという組織の陰謀好きとフューリーのいやらしさは天下一品で素直に死が死であるとは思っていないので)。

このコールソンの死と一度の敗北から世界の危機、そしてアベンジャーズの大反撃へと続く流れは本当に鳥肌もののダイナミックさで正直私この間ずっと泣きっぱなしだったくらい。とはいえ鑑賞から一週間ほど経つと色々と薄れてる所もあって、色々書きたい事があったはずなのに何か筆が進まないのでもう一回みてから改めて書く事にしよう。

2012-08-06

なぜ『ダークナイト』はつまらないのか

 ちなみに記事タイトルを正確に書くと「なぜ『ダークナイト』は(『バットマン ビギンズ』と比べると若干物足りなくほんの少しだけ)つまらない(と感じた)のか」になる。

 そもそも『バットマン ビギンズ』はアメコミ引退中、『ダークナイト』はアメコミ復帰したちょうどその月に公開されていて、私は劇場で両作品を見てないほどにノーラン・バットマンに乗り遅れていた。さらに私自身どちらかというとマーベル派で、直後に公開された『アイアンマン』の方に気を取られていたこともあって、そのままずるずると未見のまま来て両作品とも初めて見たのが『ダークナイト ライジング』の予習にと一念発起してレンタルしてきた今年の6月だった。その間に見たアメコミやアメコミ映画を小馬鹿にしつつ『ダークナイト』だけを絶賛するような輩を色んなところで目にしてうんざりしていたし、生来の天の邪鬼としては大勢が絶賛するようなものは心でも褒めてやるもんかと思っていたのもある(逆に別の作品を持ち出してそれより劣ってるから『ダークナイト』はダメとかやってしまうようなキチガイも同等に嫌いだが)。

 そんな感じでタイミングを逸した上でかなりマイナスな印象をため込んでいる状態で見たノーラン・バットマン二作品。しかし、実際見てみると両作品とも面白い。天の邪鬼な心が素直に良いと言えるくらい普通に面白かった。やはり両作品とも厨二心をくすぐるガジェット満載で魅せるアクションも満載という娯楽として申し分ない作りだったのが素晴らしかった。

 その上でどっちが面白いかといえば私は『バットマン ビギンズ』の方に軍配を上げる。試行錯誤をしながらバットマンが形作られていく過程が楽しいし、最後師匠であるラーズ・アル・グールを超えることでバットマンが完成する、という始まりの物語としてこれ以上にないラストが本当に素晴らしいと思う。そしてその話のピークとシンクロするようにアクションのピークが持ってこれている所が見ていて気持良い。

 その点、『ダークナイト』はアクションのピークが明らかに中盤くらいにあるデントを乗せた護送車を襲撃するジョーカーとさらにそこを襲撃するバットマンのシーンにあるのに対して話のピークは当然ラストにある(もちろんそのラストまで話だけで魅せ引っ張っていく力はあるのだが)。その齟齬がどうも微妙に見ている時の気持ちよさや楽しさを損なわせているのだと思う。その齟齬自体が映画全体の物語に必要なものだったと言うことも分かるので本当に気分的な部分が大きい微妙な差ではあるが。もしかしたら他人の評判を過剰に摂取する前に見ていたら、公開時に劇場で見ていたら、二作品の評価の差はなかったかもしれない。

2015年6月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

最近のトラックバック

アフィリエイト

いらっしゃ~い