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音楽

2012-12-28

なんとなく選んでみたアルバム10選

 長らく廃盤状態で中古価格が異様に上がっていたモナコのセカンドアルバムMonacoがiTunes Storeで丸々配信されてることに気付いてDLして聴いてみたらこれがほんと良いアルバムだったので、勢い余ってお気に入りのアルバムを10枚ほど紹介してみる。

1. Monaco/Monaco

 ニュー・オーダーのベースだったピーター・フックのバンド、モナコが2000年に発表したセカンドアルバム。当時新宿のマルイシティの地下にあったヴァージンメガストアの試聴機で聴いて1曲目のI've Got A Feelingに打ちのめされてからずっと探していたけど、あまり流通しなかったせいかAmazonで1万円近い値段が付けられていたことも。最近になってようやくiTunes Storeに入って1500円で買えるようになった一枚。iTunes Store万歳!

 実際にアルバムを通して聴いてみると、I've Got A Feeling以外にもバンドサウンドで奏でられるポップな曲たちが詰め込まれた一枚で、実に良かった。特に3曲目Kashmereのサビからギターソロ→ベースソロ→ギターソロと続く間奏部分が本当に素晴らしい。

2. ReadySexGo/Marvelous 3

 ブッチ・ウォーカー率いるアトランタ出身のスリーピースバンド、マーベラス3が2000年に発表したサード・アルバム。今は亡き渋谷のHMVでセカンド・アルバムHey! Albumを聴いてから気になっていたバンドでこのアルバムも発売されてすぐ買った覚えがある。

 全編荒々しさの残る力強いロックサウンドの中で中盤にRadio Tokyo、終盤にCigarette Lighter Love Song(モット・ザ・フープルの「すべての若き野郎ども」からの改変引用有り)というエモーショナルな曲を配置している構成が好き。

3. The Pulsars/The Pulsars

 シカゴで音楽プロデューサーとして活動するデヴィッド・トランフィオが兄弟と組んだバンド、パルサーズが1997年に発表したデビューフルアルバム。今も健在な渋谷のタワーレコードの視聴機で出会った一枚。

 アナログなデジタル音というかレトロフューチャーチックな電子音に彩られた柔らかい感じのロックサウンドが非常に耳に心地よい。

4. Flowers In The Dirt/Paul McCartney

 説明不要なポール・マッカートニーが1989年に発表した8枚目のソロアルバム。初めて好きになった洋楽アーティストのポールの作品の中で一番好きなアルバム。この頃のポールは何度目かの全盛期と言えるような状態でPress to Play(1986年)やOff the Ground(1993年)もかなり好き。

 このアルバムはエルヴィス・コステロとの共作がクローズアップされがちだけど、むしろその他の曲がとても良くて、このアルバムに伴うツアーのライブアルバムTripping the Live Fantasticで非常に格好良く演奏されていた。このアルバムの最後にある(CDでは違うが)Motor of Loveはポールのバラードの中で一番好きかもしれない。

5. A Momentary Lapse Of Reason/Pink Floyd

 こちらも説明不要のプログレバンド、ピンク・フロイドが1987年に発表した13枚目のスタジオアルバム。邦題『鬱』。ピンク・フロイドで初めて聴いたアルバムが多分これじゃないかな。

 初めて聴いた時ロジャー・ウォーターズの脱退なんてことは知らなかったけど、『鬱』という名前に相応しい重苦しい雰囲気に大変満足してたような覚えがある。ロジャー在籍時代のアルバムをいくつか聴いたいまでもやはり重苦しさ(それでいて曲自体はコンパクトで聴きやすい)が大好きだ。

6. Bat Out Of Hell II: Back Into Hell/Meat Loaf

 大ヒットアルバムBat Out of Hell(1977年)と同じくジム・スタインマンとタッグを組んでミートローフが送り出した1993年のアルバム。

 ミートローフの歌も、ジム・スタインマンの作る曲の展開も、オケの音も、コーラスも何もかもが笑えるくらい過剰で素晴らしい。ちなみにこのアルバムを聴く切っ掛けとなったシングル曲Rock and Roll Dreams Come ThroughのPVも監督がマイケル・ベイで若き日のアンジェリーナ・ジョリーも出演している火花飛び散る過剰なものだった。

7. 青空百景/ムーンライダーズ

 日本のロックバンド、ムーンライダーズが1982年に発表した6枚目のアルバム。

 とにかく最後に配置された何か見えない抑圧が支配する「物は壊れる、人は死ぬ 三つ数えて、眼をつぶれ」から終わりの寂寥感と開放感に溢れる「くれない埠頭」への流れが卑怯なくらい素晴らしくてこれだけでこのアルバムの価値がある。

8. Into The Great Wide Open/Tom Petty and the Heartbreakers

 アメリカのロックバンド、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズが1991年に発表した8枚目のアルバム。

 ファンの人にはプロデューサーのジェフ・リンの色が強く出すぎていて不評らしいが、私の中のアメリカのイメージである乾いた感じが良く出ていて私は好きだ。ジャケットイラストの影響もあるが特に冬の乾いた感じが良く出ていると思う。

9. American Garage/Pat Metheny Group

 アメリカのジャズ・フュージョン・バンド、パット・メセニー・グループが1980年に発表したセカンドアルバム。

 こちらも私の中のアメリカのイメージである乾いた感じが良く出ている。これもジャケットの影響が強いかもしれないが春先から初夏にかけての晴れた日の乾いた感じが出ていると思う。一曲目の(Cross the) Heartlandのイントロを聴くといつも頭に浮ぶのは青空。

10. Paris, Texas/Ry Cooder

 ライ・クーダーによる1984年のヴィム・ヴェンダース監督映画『パリ、テキサス』のサウンドトラック。

 言うまでも無く灼熱の太陽が照りつける荒野のような乾きが感じられて好きな一枚。ちなみに映画はまだ見ていない。

2012-09-04

夏の終わりに聴くパット・メセニー・グループ「想い出のサン・ロレンツォ」

 夏の終わりになると無性に聴きたくなるのがパット・メセニー・グループの「想い出のサン・ロレンツォ」という曲。パット・メセニーのギター、ライル・メイズのキーボード、マーク・イーガンのベース、ダン・ガットリーブのドラムス、この4つが渾然一体となって織りなす、岩清水に手を触れているような清涼感・クリア感は本当に夏向き(空に吹き抜けるような余韻を残す曲の終わり方を考えるとやはりその中でも夏の終わりに相応しい)だ。この曲が収録されているアルバム『想い出のサン・ロレンツォ』にはやはり夏の終わりを感じさせる「フェイズ・ダンス」という曲も入っていてアルバム全体としても夏向きだと思う。

 ちなみにこのアルバムの次に出したアルバム『アメリカン・ガレージ』もクリア感満載で夏向きではあるけれど、その力強さからいって夏の始まりに聴きたくなる。

2012-06-06

「今日は一日アメコミソング三昧」のプレイリストを考えてみる

 NHK-FMラジオでやってる例のアレにアメコミが登場したらどんな感じになるのか、という妄想プレイリスト。十時間くらいやれるほどアメコミソングがあるのか、という問題は置いておいて。

【1曲目】 RISING/AMBIENCE

 アメコミソング特集やるなら1曲目はこれでやらなきゃ嘘だわ、ショーック! だわ。

 1曲目のあと、いつもの通り番組の趣旨説明とか熱いアメコミ語りなんかを入れていく、その時のBGMはなぜかYngwie MalmsteenのRising Forceだったり。

【2曲目】 Batman Theme/Neal Hefti

 アダム・ウェストのバットマンのテーマソング。たぶん日本で一番馴染みのあるアメコミソングじゃないだろうか。

【3曲目】 Theme from Superman/John Williams

 バットマンが来たら次はやっぱり彼よね。映画のメインテーマでこの認知度も日本では結構あるんじゃないかしらん。

【4曲目】Spider-Man

 1967年のスパイダーマンのアニメOPソング。これも割と日本では知られているかも。

【5曲目】 永遠が愛に変わるとき/プリティキャスト

 引き続いてアニメのアイアンマンOPソング。ええ、阿修羅のように優しい奴です。

【6曲目】磁石屋とチタン男/ウィングス

 というわけでここいらで変わり種。あのサー・ポール・マッカートニーがウィングス時代に歌ったアメコミインスパイア曲。マグニートーとチタニウムマンとクリムゾンダイナモが歌詞に出てくる一品。

【7曲目】 Superman/Alla Pugacheva

 「百万本のバラ」の大ヒットで知られるソ連の歌手アーラ・プガチョワによるスーパーマンの歌。まあジャケットをみてお察しください。元々は「ロビンソン・クルーソー」と呼ばれるロシア語ミュージカルソングだったものだそうで。

Allasuperman

【8曲目】エレクトリック・スーパーマン/イモ欽トリオ

 あの日本のスーパーグループ、イモ欽トリオが送るスーパーマン・インスパイア曲。何気に作詞が松本隆、作曲が細野晴臣(YMO)、編曲が白井良明(ムーンライダーズ)という豪華トリオ。曲終わりに先ほどのアーラ・プガチョワの「スーパーマン」に出てくるフレーズっぽいのがあるのでもしかしたら影響されてるのかも。

【9曲目】 スーパーマン・愛のテーマ/デューク・エイセス

 Maureen McGovernが唄ったCan You Read My Mindの原語男声カバー。

【10曲目】 Can You Read My Mind/Maureen McGovern

 こちらが本家。

【11曲目】 Theme from Spider-Man/Aerosmith

 続いてカバーとしては有名なこれ。

【12曲目】   Batman Theme/The Flaming Lips

 こんなカバーも。

【13曲目】Superman/The Pinks

 ちなみにアーラ・プガチョワの「スーパーマン」のカバーもあったり。

【15曲目】The End Is the Beginning Is the End/The Smashing Pumpkins

 映画そのものはともかく個人的に一番好きなバットマンソング。

【16曲目】Batdance/Prince

 バットマンソングと言えば忘れちゃならない農協牛乳。

【17曲目】BACK TO YOU/AMBIENCE

 どう考えても尺全然埋まってないんだけど面倒臭くなったのでED。EDといえばこれしかない。

 やろうと思えば映画のサントラから色々もってこれるんだろうけど、めんどくさくなったのここで投げ捨て。

2012-02-19

私が好きな洋楽アーティストBEST20

 まあ、何となく便乗ネタで。こう見えても「邦楽なんてだっせーよな! 洋楽のほうがおもしろいよな!」とかいう洋楽厨だった頃もあったりするので。

第20位: INXS

 いつの年だったか忘れたけど、フジでやっていたF1総集編かなんかの確かイタリアGPのBGMに使われていたのがINXSのSuicide Blondeで、そこで一目惚れ。ボーカルがセクシーで、泥臭くないロックだっていうのがお気に入りの理由。

第19位: Psychedelic Furs

 このバンドはGTAのラジオでLove My Wayを聴いて一目惚れ。ボーカルのしゃがれた声が好きなのよね。

第18位: David Bowie

 どの時代(Tin Machineも含む)も好きな曲は多いんだけど、アルバムで言ったらやっぱりScary MonstersかLow。前者の一曲目に入ってる日本語ナレーション付きのIt's No Game Part 1はボウイ曲の中で一番好きかもしれない。

第17位: Bryan Ferry

 この人はもうカバー曲がことごとく素晴らしい。特にBob Dylanの「はげしい雨が降る」のカバーは爆笑もの。

第16位: The Ventures

 ギターの音がすき。曲としては「十番街の殺人」が一番好き。

第15位: The Alarm

 聴くと元気になる、というか「生きてやるぜ!」という気になるバンド。

第14位: Marvelous 3

 2枚アルバム出して実質解散しちゃったけど、どちらもあたりの素晴らしいポップセンスを持ったバンドでした。個人的には「すべての若き野郎ども」の改作カバーCigarette Lighter Love Songが一番のお気に入り。

第13位: Peter Gabriel

 Genesis時代よりもよりポップで洗練されたプログレッシブな音楽になっていて面白いし好き。

第12位: Pat Metheny Group

 年を取って聴けるようになったアーティストその1。落ち着いて音楽を聴く、ということができるようになったからだろうか。San Lorenzoは夏の避暑地で風にあたりながら聴きたい一曲。

第11位: Bruce Springsteen

若いころよりもMagicあたりの枯れてきた感じがたまらなく好きなのよねー。

第10位: The Alan Parsons Project

 これぞ80年代という感じがするアーティスト。もちろん80年代スキーな私も大好き。Don't Answer Meの間奏部分のサックスがたまらない。

第9位: Frank Zappa

 エキサイティングで猥雑で多種多様な音楽をこの世に送り出した20世紀の音楽界の偉人。下品で馬鹿馬鹿しいけどすごい。

第8位: Mike Oldfield

 エクソシストの人、というと怒られる。もちろんエクソシストだけじゃないし、一曲(60分)しか入ってアルバムを出したりといろいろ面白い人。

第7位: Goblin

 ダリオ・アルジェント映画と切っても切れないバンド。サントラがメインだけどオリジナルアルバムも出していたりする。

第6位: Yes

 プログレ四天王の一つです、はい。どの時代も好きだけど、やっぱりアルバムとしてはDramaだよね!

第5位: Ry Cooder

 年をとって聴けるようになったアーティストその2。アルバムならParis, Texas、曲ならDark End Of The Streetが好き。

第4位: The Wildhearts

 ジンジャーって世界でも屈指のメロディメーカーだと思うんですよ。一度でいいからしてみたい、ライブでヘッドファックと合唱することを。

第3位: Gary Numan

 80年代の頃が好きなのは言うまでもないけど、最近のゴリゴリしてるのも好きなのですよ。

第2位: Paul McCartney

 曲はほんと素晴らしいと思う。90年代初めまではいろいろなことに挑戦したりするその姿勢も好きでした。

第1位: King Crimson

 プログレ四天王最強との噂のバンド。個人的には80年代が好き。というかブリューが好き。

 まあこんな感じで終わり。

2012-01-22

こんな時こそスーパーマンの出番です!

 こんなクサクサした気分の時こそ、DCコミックスの象徴であり、アメコミの象徴でもあるこの人に癒してもらいましょう!

 それではお聴きください、アーラ・プガチョワの「スーパーマン」!

 はい、お聴きいただいたこの曲は加藤登紀子の持ちネタである「百万本のバラ」のロシア語版を歌ったことでも知られるアーラ・プガチョワが1985年に出したシングル曲です。

 Wikipediaによるとこの曲は元々ソ連のミュージカル映画の劇中歌として使用された「ロビソン」という曲で、英語歌唱アルバム『ウォッチ・アウト!』にて英語版として初めて披露された曲だそうです。後にシングルとしても発売され、動画内で使用されている画像はそのジャケットのようです。

 ちなみに後にスウェーデンの少年グループ、ザ・ピンクスによるカバーも発売されていたりします。

2011-07-03

お前に日本音楽史上に残る「名曲(迷曲)」教えてやろう。

 このエントリーはこちらの2ちゃんねるまとめ記事「日本音楽史上に残る「迷曲」教えてくれ 路地裏音楽戦争」への返歌である。元記事が歌唱力残念系に偏っているのでバランスを取って紹介してみたいと思う。

●「ふたりで竜馬をやろうじゃないか」/堀内孝雄 with 五木ひろし

 出落ち、というか個人的なイメージから来るタイトル落ちである。曲自体は『はぐれ刑事純情派』最終シリーズの主題歌として相応しいアップフロントエージェンシー(モーニング娘。の事務所)の二大巨頭が共演する至極真っ当な物であるのだが、そのなんというか最初タイトルを聞いた時に「幕末物の薄い本のタイトルにぴったりだな」と思ってしまったのである。以降この曲を聴く度にそういうイメージが頭に浮かんでしまうのだ。ちなみに当方幕末物は範囲外なので実際そういうタイトルの薄い本が出たのかは知らない。

 なお発売当時なぜか森山直太朗が自身のラジオで大プッシュしており、後に堀内孝雄とこの曲を一緒に歌った模様(下の動画参照)。

●「宇宙旅行の渡り鳥」/小林旭

 大御所といえばやはり小林旭を忘れてはいけないだろう。俳優としても「渡り鳥」シリーズや「旋風児」シリーズなどの代表作を持ち、歌手としても「恋の山手線」、「自動車ショー歌」、「昔の名前で出ています」、「赤いトラクター」、「熱き心に」という代表曲を持つ文字通りの大スターである。そんな彼が主演した映画『ギター抱えたひとり旅』の挿入歌がこの「宇宙旅行の渡り鳥」だ。「渡り鳥」シリーズじゃないのになんで渡り鳥と付いた曲なんだろうという疑問が浮かぶかもしれないが、曲を聴けばそんなことはどうでもよくなるのは間違いない。なんせ狭い地球に住み飽きた渡り鳥が宇宙を彷徨い「ツートト、ツートト」とモールス信号で歌っているのだから。

 小林旭には他にも「証城寺の狸囃子」、「ほらふきマドロス」、「スキー小唄」、「恋の世界旅行」、「ショーがないね節」などの怪作があるので、気になる方はCDなどを探してみるのも良いだろう。

●「表参道軟派ストリート」/水谷豊

  俳優が歌を唄いヒットを飛ばすというのは別に珍しい話ではなく、近年『相棒』への出演によって世代を超えて再ブレイクを果たした水谷豊もまた歌手としていくつものヒット曲を持つ俳優のひとりである。

 そんな水谷豊の曲の中で最も異色と思われるのがこの阿木燿子&宇崎竜童の黄金コンビを迎えて1978年に発表された「表参道軟派ストリート」である。曲の出だしや間奏部に当時の水谷豊らしいチンピラ風ナンパ師の語りが入るところだけでも十分なのに、更にサビの部分での「西は大阪 難波ストリート ここは原宿表参道 軟派ストリート」という駄洒落まで付いてくるのだがからたまらない。
 なおこの曲が発表されてから30年ほど経ったのち、当時の歌番組でこの歌を唄うVTRを見せられたあとに語りを杉下右京風に変えてスタジオライブをするという羞恥プレイが行われたことを付け添えておく。

●「ビューティフル・サンデー」/トランザム

 狙ってないのにある種の磁場に吸い込まれ不思議な空間のど真ん中に投げ込んでしまうのは何も俳優だけではない。時として実力のあるバンドもその磁場に抗えず素晴しい曲をこの世に送り出してしまうことがある。「白いボールのファンタジー」などの代表曲を持つチト河内(クニ河内の実弟)率いるトランザムのこの歌もそんな曲の一つである。

 タイトルから分かるようにこの曲はダニエル・ブーンの同名曲の日本語カバーである。一般的には田中星児による日本語カバー版が有名ではあるが、トランザム版は田中版と同時発売でオリコンチャートにも同時に10位以内にランクインしていたりする(田中版の方が順位は上だが)。日本語歌詞は田中版は彼自身、トランザム版は松本隆が手がけている。そのせいで田中版は出だしが「さわやかな日曜 降りそそぐ太陽」と実に爽やかな物であるのに対して、トランザム版は「隣に住んでる 下宿屋のマドンナ」と始まり全編通して学生街のボロアパートに住む大学生がお姉ちゃんを口説いているような感じの素晴しい一品に仕上がっている。

●「お宮さん」/ザ・トイーズ

 バンドブームの先駆けであるGSブームの時、色々なグループが乱立しそれに比例するように様々な怪作が世に送り出されていた。この曲もそんな怪作の中の一作である。

 タイトルを見て分かった人もいるかもしれないが、この曲は『金色夜叉』の寛一とお宮を題材にしている。海外の人らしいボーカルがかなり流暢だけども所々舌っ足らずになる日本語で寛一の視点で語られる恨み節をエレキに乗せて歌い上げている怪作である。

 残念ながらオリジナルの動画は発見できなかったので現代のバンドがライブでカバーしている動画を添えておく。かなり忠実に再現しているので雰囲気は感じ取れると思う。

 なおザ・トイーズには「じょんがらゴーゴー」というエレキでじょんがら節をやる怪作も存在しているので機会があればそちらも試してみるといいかもしれない。

●「ディスコ天国」/Mitchie

 じょんがら節は何かといろいろアレンジされやすい物であるらしくディスコブームの時にはMitchieという歌手による「ディスコじょんがらぶし」というものも発売された。このMitchieという歌手、実はディスコブームに乗じてイメチェンを図ったレジェンド演歌歌手三橋美智也その人だったりするのである意味当たり前の曲なのかもしれない。

 さてそんなMitchieの集大成とも言える曲がこの「ディスコ天国」だ。ファンキーなオケとコーラス、当時のアイドルの名前を織り込んだダサイと紙一重の歌詞、ソウルフルなこぶしをきかせるMitchieの歌声、間奏で炸裂する三味線、と何もかもが完璧なディスコソングだ。

●「X+Y=LOVE」/ちあきなおみ

 Mitchieほどではないが、芸歴が長い歌手には変な方向に振れた歌が1曲や2曲あるものである。この曲はちあきなおみにとってそんな歌であると私は確信している。絶えずどこか情念を感じさせるちあきなおみの歌声で「ラブラブアイラブユー」と言われる居心地の悪さを堪能して欲しい。

●「みにくいアヒルの子」/ビリー・バンバン

 このように歌と唄い方のミスマッチというのも何かと楽しいものである。もう一つのその例を挙げておこう。

 ビリー・バンバンといえばある年代までの静岡県民にとってお兄ちゃんが土曜の朝の顔だったりする事で有名な、爽やかなコーラスを聴かせる兄弟デュオである。

 そんな彼らが「ぼくの背はひくいのです」と始め、「恋人なんて出来ないんです こんなぼくだけど生きていた方がいいのでしょうか」と続き、「みにくいアヒルの子が美しい鳥になったのはオトギ話の中だけのこと」と爽やかに歌い上げるこの曲などは落ち込んだ時に聴くと良いのではないだろうか。

●「ああ北海道には雪がふる」/鶴岡雅義と東京ロマンチカ

 曲やメインボーカル自体は普通なのにコーラスが別な方向に引っ張って行ってしまっている曲というものも存在する。その一つが「小樽のひとよ」などのヒット曲で知られるムード歌謡グループ鶴岡雅義と東京ロマンチカによるこの曲だ。

●「雨の朝の少女」/ジャッキー吉川とブルー・コメッツ

 もう一つコーラスものを紹介しておこう。GSブームを支えたジャッキー吉川とブルー・コメッツの実質的なラスト・シングルであるこの曲は「雨の朝に少女は死んでた」という出だしから始まるGS時代完全終了を告げたレクイエムとも言える名曲だ。「ダバダバ」言ってるコーラスを除けば。

●「筑波山麓合唱団」/デューク・エイセス

 コーラスの面白さといえばこの曲を忘れてはいけないだろう。ちなみにこの曲はドリフターズのカバーで有名な「いい湯だな」や「京都 大原 三千院」の歌詞で有名な「女ひとり」なども収録されているアルバム「にほんのうた」シリーズの中の一曲でもある。

●「WE LOVE ZAMA!」/ダーク・ダックス

 デューク・エイセスと並ぶ日本を代表する男声コーラスグループ四天王の一つダーク・ダックスが唄う座間市市制施行30周年記念市民の歌「WE LOVE ZAMA!」。気がつくとサビの「(LET'S JOIN US) WE LOVE ZAMA! YES, WE LOVE ZAMA!」の部分を口ずさんでいる自分がいたりするそんな曲。ちなみに原曲は座間市のサイトでフルコーラス聴けるようになっている。

●「たこでーす。」/たこ八郎

 たこ八郎は座間市がある神奈川県の海水浴場で亡くなる2年ほど前にこの曲を出している。久石譲作曲によるテクノ歌謡である。

●「老女優は去りゆく」/美輪明宏

 久石譲が音楽を担当したアニメ映画『もののけ姫』で怪演を見せた美輪明宏の真骨頂がこの曲にある。

●TOKYO野蛮人/ラ・ムー

 疲れたので真のロッカーによるパンクな歌を紹介して終りにする。

おまけ

●ドロボーはこまっちゃう!/伊達靖

 とりあえず音楽が流れるのでパソコンの音量に注意して掛川警察署の公式サイトを見るといい。掛川警察署のオリジナルソングらしく、唄っている伊達靖という人は掛川市内で病院を開いている医師でボランティアで唄っているらしい。掛川警察署にいけばこの曲を含めた防犯ソングアルバムCDを貰える模様。ちなみにこの防犯ソングにはポルトガル語版もある(「お知らせ・お願い」からリンクを辿っていくと見つかる)。

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