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マーベル・ナウ!

2013-04-10

アメコミ語り #42: Marvel #1 700タイトル無料ダウンロードキャンペーンで読んでおきたいタイトル100選

 なんかキャンペーン再開がアナウンスされたので、急遽適当に選んでみた。

  1. Fantastic Four (Vol.1) #1
     FFの始まりであり実質的なマーベルの始まりである記念号。
  2. Avengers (Vol.1) #1
     邦訳なんかもされていたりするけれども、アベンジャーズ結成話。
  3. Uncanny X-Men (Vol.1) #1
     こちらも過去邦訳されたことがあるXメンの第1話。
  4. Amazing Fantasy #15: Spider-Man!
     スパイダーマン初登場話とAmazing Spider-Man (Vol.1) #1を収録して、デジタルカラリングをしたりプリント号。次に紹介する昔ながらのカラリングと比べてみるのも一興。
  5. Amazing Spider-Man (Vol.1) #1
     スパイダーマン個人誌創刊号。
  6. Captain America Comics #1
     キャプテン・アメリカ初登場号。ヒトラーを殴る表紙でも有名。ゴールデン・エイジのアメコミに触れる機会。
  7. Incredible Hulk (Vol.1) #1
     ハルク初登場号。
  8. Daredevil (Vol.1) #1
     デアデビル初登場号。
  9. Spider-Man #1
     トッド・マクファーレンが手がけた伝説の創刊号。
  10. X-Men (Vol.2) #1
     ジム・リーが手掛けた伝説の創刊号。
  11. X-Force (Vol.1) #1
     ロブ・ライフェルドが手がけた伝説の創刊号。
  12. Heroes Reborn: Captain America #1
     ロブ・ライフェルドが手がけた伝説でもないけど彼らしい絵が堪能できる創刊号。
  13. Fantastic Four Annual #1
     表紙のネイモア皇子がカッコイイので。
  14. Amazing Spider-Man Annual #1
     シニスター・シックス初登場回。
  15. Astonishing X-Men Annual #1
     ノーススターのカミングアウト回Alpha Flight (Vol.1) #106を丸ごと収録。
  16. New Mutants Annual #1
     ライラ・チェニーにボンデージな服を着せられるキャノンボールは必見。
  17. A-Babies vs. X-Babies #1
     日本でも話題沸騰のグリヒル先生による可愛らしい作品。
  18. Avengers Origins: Ant-Man and the Wasp #1
     アベンジャーズ・メンバーのオリジンを描くワンショットシリーズの中でこれが一番話が面白く絵も綺麗。
  19. Young Avengers (Vol.1) #1
     日本でもカップルなことで有名なハルクリングとウィッカンが出てくるコミックがこちらになります。
  20. Avengers: The Initiative #1
     「シビル・ウォー」後に設立されたヒーロー養成機関における若手ヒーローの物語。地味に面白い。
  21. Avengers Academy #1
     Avengers: The Initiativeの後継誌。生徒も教師も問題有りな素敵な学校。
  22. Captain America: Theater of War: America the Beautiful
  23. Captain America: Theater of War: Brother In Arms
  24. Captain America: Theater of War: To Soldier On
  25. Captain America: Theater of War: Ghosts of My Country
     戦争を題材にしたキャプテン・アメリカのワンショット・シリーズよりポール・ジェンキンス担当号。キャップの話というよりもキャップを使ってライターの考えが色濃く出た話になっていて人を選ぶとは思うけれどもなかなか面白い。
  26. Black Widow (Vol.4) #1
     ナターシャとバッキーの素敵なカップルっぷりが素晴らしい。
  27. Doctor Strange: The Oath #1
     アイアンフィストの「僕とパワーマンはカップルじゃない、パートナーだ」発言が飛び出すのはこちらになります。
  28. The Immortal Iron Fist #1
  29. The Immortal Iron Fist Annual #1
     本国でも評価の高いシリーズ。
  30. The Immortal Iron Fist: Orson Randall and the Green Mist of Death #1
     第二次世界大戦中のアイアンフィストの話。
  31. The Immortal Iron Fist: The Origin of Danny Rand #1
     アイアンフィストのオリジン話の再彩色リプリント。
  32. Firestar (Vol.2) #1
     乳癌を患った直後のファイアスターの、家族や友人との関係にスポットが当てられた隠れた佳作。
  33. Moon Knight: Silent Knight #1
     ムーンナイトのクリスマス。
  34. Amazing Spider-Man: Parallel Lives #1
     スパイダーマンとMJの結婚までをダイジェストで描くと同時にドクター・オクトパスにもスポットを当てたグラフィックノベルのリプリント。
  35. Amazing Spider-Man: Hooky #1
     絵がバーニー・ライトソン。
  36. Spider-Man and the X-Men Digital Spectacular #1
     時代時代のXメンとスパイダーマンの共演が描かれるミニシリーズX-Men/Spider-Manが丸ごと収録されていてお得。
  37. Spider-Man: Back In Quack #1
     実写映画化された2大ヒーロー夢の狂宴。
  38. Ultimate Spider-Man #1
     アルティメット版スパイダーマン。
  39. Ultimate Comics Spider-Man (Vol.2) #1
     日本でも話題になった2代目アルティメット版スパイダーマン、マイルズ・モラレスくんの物語。
  40. Spider-Men #1
     そんなマイルズくんと正史世界のピーターの共演話。
  41. Wolverine (Vol.1) #1
     今度の映画の原作にもなってるっぽいクリス・クレアモント&フランク・ミラーによる日本でのウルヴァリンの物語。
  42. Logan #1
     第二次世界大戦中、日本の捕虜になったウルヴァリンの物語。
  43. X-23 Vol. 2 #1
     マヴカプでもお馴染みのウルヴァリンの女性体クローン、ローラちゃんの個人誌最新作。
  44. Cable: Blood and Metal #1
     すっごく90年代です。絶頂期のジョン・ロミータJr.の絵が素晴らしい。
  45. Cable (Vol.1) #1
     こちらも嫌になるくらい90年代のアメコミが堪能できる。
  46. X-Treme X-Men (Vol.2) #1
     次元崩壊を防ぐために多元宇宙の悪のエグゼビア10人を倒すダズラーの話。
  47. Deadpool (Vol.1) #1
     記念すべき初個人誌レギュラーシリーズ。
  48. Deadpool Team-Up #1
     日本が舞台。角界の闇にデッドプールが切り込む。
  49. Wolverine/Deadpool: The Decoy #1
     デッドプールが女装するよ。
  50. Baby's First Deadpool Book #1
     子供のための初めてのデッドプール本。
  51. Deadpool Kills the Marvel Universe #1
     デッドプール・キルロジー第1弾。マーベル・ユニバースのキャラを皆殺し。
  52. Deadpool Killustrated #1
     デッドプール・キルロジー第2弾。有名文芸作品のキャラを皆殺し。
  53. Runaways (Vol.1) #1
     親がヴィランであることを知ってしまった子供達が主人公のブライアン・K・ボーンによるかなり変ったシリーズ。
  54. S.H.I.E.L.D. (Vol.1) #1
     現在のシールドが結成する前に実は古代エジプトから綿々続く秘密組織シールドが存在していたという話。ニュートンやダヴィンチなど歴史上の人物がメインではっていて面白い。
  55. Annihilation #1
     2000年代後半のマーベル宇宙ものの再興はここから始まる。
  56. Annihilation: Conquest #1
     その続編。
  57. Annihilation: Conquest - Quasar #1
     フィラベルとムーンドラゴンの百合カップルの話。
  58. Guardians of the Galaxy (Vol.2) #1
     映画化予定あり。
  59. War of Kings #1
     インヒューマンズVSシャイア帝国の星間戦争。
  60. The Thanos Imperative #1
     サノス復活。
  61. Thanos: The Final Threat #1
     アベンジャーズVSサノス。
  62. Thanos Quest #1
     『インフィニティ・ガントレット』の前日譚。インフィニティ・ジェムを集めるサノスの話。
  63. Silver Surfer: Parable #1
     邦訳もされたスタン・リー×メビウスのシルバーサーファー物。
  64. Earth X #1
     ディストピアな未来物。
  65. Big Hero 6: Brave New Heroes
     日本のヒーローチームビッグ・ヒーロー6のミニシリーズ第2弾を丸ごと収録。
  66. Gorilla Man #1
     ゴリラ。
  67. Hit-Monkey #1
     ニホンザル
  68. Marvel Zombies: Evil Evolution #1
     ゴリラVSゾンビ。
  69. Marvel Zombies Destroy #1
     アヒルVSゾンビナチ。
  70. Marvel Zombies Halloween #1
     ゾンビが蔓延した世界で頑張るお母さん(キティ)とその息子の物語。
  71. 15-Love #1
     テニス物。
  72. The Wonderful Wizard of Oz #1
     ライマン・フランク・ボーム『オズの魔法使い』のコミカライズ。
  73. Dorothy and the Wizard In Oz #1
     ライマン・フランク・ボーム『オズと不思議な地下の国』のコミカライズ。
  74. Road To Oz #1
     ライマン・フランク・ボーム『オズへつづく道』のコミカライズ。
  75. Pride & Prejudice #1
     ジェーン・オースティン『高慢と偏見』のコミカライズ。ゾンビは出てこない。
  76. Emma #1
     ホワイトクイーンだと思った? 残念、ジェーン・オースティンの『エマ』のコミカライズでした!
  77. Punisher (Vol.8) #1
     フランケンキャッスルへの道はここから始まる。
  78. Dark Reign: The List: Punisher
     パニッシャー・バラバラ殺人事件。
  79. Punisher (Vol.9) #1
     マルコ・チェチェットの描く美しすぎるフランク・キャッスルは必見。
  80. Ultimate Comics Avengers 2 #1
     アルティメット版パニッシャーが出てくる。
  81. Marvel Universe VS. The Punisher #1
     ゾンビ的な何かになったマーベルキャラと対決。
  82. Punisher Kills the Marvel Universe
     なぜか日本でも有名なアレ。
  83. Marvel Now! Point One #1
     「マーベル・ナウ!」の幾つかのタイトルの予告編のような物。
  84. Hawkeye #1
  85. Scarlet Spider #1
  86. Venom Vol. 2 #1
  87. Gambit Vol. 5 #1
  88. Captain Marvel #1
  89. Daredevil Vol. 3 #1
  90. Wolverine and the X-Men #1
  91. Avenging Spider-Man #1
  92. Captain America Vol. 7 #1
  93. Uncanny Avengers #1
  94. Avengers (Vol.5) #1
  95. Avengers Arena #1
  96. Deadpool (Vol.4) #1
  97. FF (Vol.2) #1
  98. Superior Spider-Man #1
  99. Young Avengers (Vol.2) #1
  100. Thor: God of Thunder #1
     「マーベル・ナウ!」の現行タイトルたち。

2013-02-21

アメコミ語り #40: Red She-Hulk #58 (2012年/Marvel Comics)

第58話: 女の恨みは怖い

制作陣

ライター: ジェフ・パーカー
ペンシラー: カルロ・パグライヤン、ウェリントン・アウヴェス
カラリスト: ヴァル・ステイプルズ

あらすじ

 とある秘密の場所。米国陸軍航空軍レジナルド・フォーティアン少将が「エシュロン計画」のお披露目を行っていた。「エシュロン計画」とは軍の指揮下に入らない一般市民であるスーパーヒーローたちに替わる軍属超人兵士製造計画であり、ジューン・コビントン博士(現ダーク・アベンジャーズ所属スカーレットウィッチ)の遺伝子研究の成果を流用し、いくつかの犠牲を払った上でようやく成功にこぎつけたものだった。

 そんなエシュロン兵達によるお披露目の模擬戦に突如レッド・シーハルクが乱入する。三人がかりのエシュロン兵を難なく片付けた彼女は「エシュロン計画」を中止するように脅しをかけるとどこかへと去って行く。

 フォーティアン少将からの連絡を受けたキャプテン・アメリカは最近レッド・シーハルクと関わり合いのあったマシンマンを呼び出していた。彼の分析の結果、レッド・シーハルクはベティ・ロスの体に戻りヴァージニア州アーリントンにある「エシュロン計画」の研究所に潜入している確率が高いことが判明する。

 その分析の通りアーリントンの研究所に潜入していたベティは計画に参加することで性犯罪の罪を軽減してもらった被験者ヴィン・コルシコが女性研究員をレイプしようとしているところに遭遇する。研究員を助けるためハルク化したベティはコルシコのパワーに多少苦戦はするものの、最終的には首が捻れ顔が真後ろに向いてしまうほどの顔パンチを放って勝利する。

感想

 Hulk (Vol.2)からの誌名変更後の一話目。今の所ベティがなぜ「エシュロン計画」を敵視するのかいまいち分からないのでなんとなく乗れない感じ。ただ「今お前達は自身をこの星から消し去るその一歩目を踏み出したんだよ」みたいなセリフ吐いたり、ワンパンチで首コキャしたりする武闘派キャラのベティはなかなか面白い。

 フォーティアン少将は誌名変更前のこのタイトルが初出のキャラでロス将軍の信頼の厚い部下だったらしかったり、マシンマンとベティの絡みも誌名変更前のエピソードだったりと継続して読み続けている人にはまた違った風に感じるのかも知れない(私はちゃんと読んでない)。

2013-01-25

アメコミ語り #36: Marvel Now! Point One #1 (2012年/Marvel Comics)

表題: NYSE

制作陣

ライター: ニック・スペンサー
アーティスト: ルーク・ロス
カラー・アーティスト: リー・ラフリッジ

あらすじ

 マリア・ヒルに呼び出されたニック・フューリーJr.とエージェント・コールソン。

 ニューヨーク証券取引所に突如現れ3時間のうちに世界経済を動かすまでの取引をしてみせた謎の男をシールドが捕まえたところ、彼が100年近い先の未来からやってきた存在で全てはニック・フューリーにだけ伝えると言ったためにフューリーは呼び出されたのだった。

 男は自身の言葉通り、フューリーに対して未来からの警告を、これから起きる出来事への警告を伝える。そして「コビク」という謎の言葉を発っするのだった。その時になってようやく男の中に何か別の存在が居ることに気付いたフューリー達だったが、時既に遅く謎の存在は突入してきたシールド隊員の体を次々と乗っ取り他の隊員を射殺していく。コールソンが体が乗っ取られる際瞳孔拡張が起こることを発見したお陰で何とかホストごと謎の存在を射殺できたのだが、事態を重く見たヒルはフューリーたちに宣言する。

「アベンジャーズ計画について話す時が来たようね」

表題: ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー

制作陣

ライター: ブライアン・マイケル・ベンディス
ペンシラー: スティーブ・マクニーブン
インカー: ジョン・デル
カラリスト: ジャスティン・ポンサー

あらすじ

 20年前のウィスコンシン。

 帰宅したピーター・クィル少年が玄関先で母親に呼び止められる。何かあったのかと聞く母親にナンパされた女の子を助けるために喧嘩したことを告白したピーター少年はそのまま二階へと上がっていく。その時、家の前の森に強烈な光が現れる。訝しむ母親の目の前に現れたのは二体の銃を持った異星人だった。

「スパルトイの血統は根絶やしにせねばならぬ」

 母親を射殺した異星人達はさらにピーター少年の命を狙う。母親の寝室まで逃げてショットガンで異星人を倒したピーター少年だったが、そこで母親が隠し持っていた謎の銃を手に入れる。そして異星人の宇宙船に家を破壊される前に何とか逃げ出すのだった。

表題: ダイアモンドヘッド

制作陣

ライター: ジェフ・ローブ
ペンシラー: エド・マクギネス
インカー: デクスター・ヴァインズ
カラリスト: マルテ・ガルシア

あらすじ

 新ノヴァが夜空を駆ける。ニューヨークからセントルイス、リトルトンへと「自分は何者なのだろう」と自問しながら。

 ユタ州モニュメント・バレーにさしかかったところで突如「てめえは何者だ!?」という声とともに敵の襲撃を受ける。

 敵の名はダイアモンドヘッド。かつて何度もノヴァと戦い刑務所送りにされたヴィランだ。死んだと聞いていたノヴァをテレビで見て復讐のためにニューヨークからずっと追いかけていたのだという。

 そのノヴァは僕じゃないという主張にダイアモンドヘッドは耳を貸さず戦闘になってしまう。経験不足からか圧倒されてしまう新ノヴァだったが、ダイアモンドヘッドがヘルメットを手にかけると発言したことからとまばゆい光を放って彼をノックアウトする。

 そして意識を取り戻したダイアモンドヘッドに今度ちょっかい欠けてきたらアベンジャーズを呼んでやると脅しをかけた上崖の上へと置き去りにしてノヴァは飛び去っていくのだった。

表題: 新世界

制作陣

ライター: キーロン・ギレン
アーティスト: ジェイミー・マッケルヴィー with マイク・ノートン
カラー・アーティスト: マシュー・ウィルソン

あらすじ

「アタシはアース212にいた」

 そう述懐しながらミス・アメリカことアメリカ・チャベスはコリアンタウンに降り立った。韓国焼肉店である人物と会うために。

「こっち、こっち! ミス・アメリカ! 遅かったから先に注文済ませちゃったよ!」

 その人物とはロキ。ミス・アメリカが別世界の住人であったこと、彼女がこれまで体験したことを知っていることをそれとなく言及した後、魔法でウィッカンの姿をだしながらながらある取引を持ち出す。

「マルチバースのためにもこいつがいない方がいいと思わないかい?」

 それを聞いたミス・アメリカはおもむろにロキの首を掴むとそのまま頭を鉄板の上に叩き付け、さらには瞬間移動で難を逃れたロキを瞬時に追撃して殴り飛ばす。

「アンタも彼も監視してやる。もしアンタがなにかしようとしたら、ここでやろうとしたことを本気でやるわよ?」

 そう宣言してミス・アメリカは去って行くのだった。

表題: 芸術だ!

制作陣

ライター: マット・フラクション
アーティスト: マイケル・オールレッド
カラー・アーティスト: ローラ・オールレッド

あらすじ

昔……二代目アントマンことスコット・ラングは幼い娘キャシーにマルセル・デュシャンの『L.H.O.O.Q.』(ヒゲを描き加えた『モナ・リザ』)を見せながら芸術についた語っていた。

「芸術というものはね、誰かが芸術だといったらそれが芸術で、それはばかげたものである時だってあるものかもしれないものなんだ。そしてばかげたものだって認められることがあるんだよ」

 そんな話を聞きながらキャシーは父親との写真にピンクのペンでヒゲを描き加えていた。「パパ、大好き」という言葉と共に。

そして今。

「ヴィクター・フォン・ドゥームが私の娘を殺した。この言葉を正気を保ったまま大声で出せるようになるまで6週間もかかったんだ」

 スコット・ラングはジョニー・ストーム(ヒューマントーチ)とその恋人ダーラと共にラトヴェリア芸術展のパーティに来ていた。二人には内緒で小さくなってダーラのまつげに潜みながら。ささやかな復讐のために。

 翌日、芸術展の会場ではドクター・ドゥームの肖像画にピンク色のヒゲが描き加えられているのが発見される。

表題作: クレイジー・イナフ

制作陣

ライター: デニス・ホープレス
アーティスト: ガブリエル・ヘルナンデス・ウォルタ
カラリスト: デビッド・クリエル

あらすじ

「君は一日中そうやって私に話しかけるつもりなのかい? それとも私の手助けをしてくれるのか? それと私をスキッチと呼ぶのは止めてくれ。私の名前はフォージだ」

 廃墟の中で脳内の謎の声と会話を繰り広げていたフォージは自分の作ったものではない壊れた機械を発見して、修理に取りかかる。首尾良く機械の修理を完了すると、今度は突然機械から脳みそがあふれ出てきたものの、それも何とか止めることに成功する。

「よくやった、スキッチ」

 謎の声ともに謎の機械も脳みそも一瞬のうちに消えてしまう。

「あの機械は私の脳みそだったんだろう?」

「そんなところだ」

 正気を取り戻したフォージの前に生身の体となったケーブルが現われ、自分の体を治すように依頼するのだった。

感想

 これから始まる「マーベル・ナウ!」新規タイトルのプロローグというか前日談をいくつか集めたオムニバス・ワンショット。

 「NYSE」はSecret Avengers (Vol.2)のプロローグ的作品で制作陣も同作品と一緒。作中の謎の男が語る迫る危機の端緒としてその他の短編が続くという形になっている。未来から来たという話に面食らうフューリーJr.の初々しさ(姿はアルティメット版&映画版フューリーそのものなのに)とそれほど珍しいことではないと説明するヒルの対比が面白い。あと敵の特徴を短期間で見抜ききちんと対処してみせるコールソンの腕利きっぷりも見逃せない。ちなみにNYSEとはニューヨーク証券取引所の略。

 「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」は同名タイトルGuardians Of The Galaxy (Vol.3)の制作陣が手がける同誌の主要キャラであるスターロードのオリジン・リトールド。基本的にそれまでのオリジンとは変っていない様子。

 「ダイアモンドヘッド」はNova (Vol.5)のプロローグというよりもAvengers VS. X-Men #12から直接続く話。この新しいノヴァは2011年発売のオムニバス・ワンショットMarvel Point One #1でデビューし、Avengers VS. X-Menで二話ほど出ただけの新人キャラ(日本でも放映されているアニメ『アルティメット・スパイダーマン』に出てくるノヴァも彼なのだけれど)。ダイアモンドヘッドに向かって「あんたの問題って顔が醜い以外に何があるのさ」とか言ってのける辺りスパイダーマンっぽい感じになるのかなと予想してみる。

 「新世界」はYoung Avengers (Vol.2)のプロローグ的作品。なにやら画策してアベンジャーズを作ろうとしているロキ(現在外見は子供、中身はおっさんの方になってる)も気になるところだけどなんと言ってもミス・アメリカが大当たり。彼女は2011年に発売されたミニシリーズVengeance(未読)で初登場したラテン系キャラで、ためらいもなく(それでいて店には迷惑かけた分は払うことを先に言う気配りも見せながら)焼き肉の鉄板にロキの頭を叩き付けようとする剛胆な性格が素晴らしい。瞬間移動で難を逃れたロキを瞬時に追撃するなど戦闘能力も高そうで、それでいて今回明かされた別アース出身という謎な部分もあり、このキャラのためだけにシリーズ追うのもあり。プレビューなどで見たジェイミー・マッケルヴィーの絵はのっぺりした感じでいまいちかなと思ったけど通して見てみるとこれはこれで実に味わい深い絵で結構気に入った。

 「芸術だ!」はFF (Vol.2)の制作陣が送るドゥームに娘を殺された二代目アントマンのささやかな復讐劇。マイクロ化して人体に潜むということをマイク・オールレッドがいつもの調子で凄く奇妙な世界として描いているのが楽しい。小市民的な復讐劇もこれはこれで二代目アントマンに合ってる感じがして良し。

 「クレイジー・イナフ」はCable And X-Forceの前日談的作品。ライターも同誌と一緒の人。内容的にはAstonishing X-Menの「ゴースト・ボックス編」で狂人となってしまったフォージの復活劇とケーブルによるチーム勧誘の話。

 全体としては掌編ばかりだけどなかなか楽しめた。新シリーズへの橋渡しとしてもきちんと機能していると思う。特にNova (Vol.5)Young Avengers (Vol.2)が気になるかな。

2013-01-24

アメコミ語り #35: Uncanny Avengers #1 (2012年/Marvel Comics)

第一話: 新結成

制作陣

ライター: リック・リメンダー
アーティスト: ジョン・カサディ
カラー・アート: ローラ・マーティン

あらすじ

 瞳にフェニックスの姿を焼き付けた男が脳みそを切除され機械を取り付けられている。その手術をする謎の人物が人類によるミュータントへの迫害が起こることを説きながら男に囁く。

「殺られる前に殺るのだ」

 ジーン・グレイ高等学園ではウルヴァリンのスピーチのもと、プロフェッサーXの葬儀が行われた。葬儀に参加した後その足でサイクロプスが収容されている監獄へと出向いたハボックは兄を責めた後、キャプテン・アメリカとソーに出迎えられる。

 キャップはアベンジャーズとXメンの合同チームを作りヒーロー活動をすることによりプロフェッサーXの目指したものを実現しようと考えていた。そしてそのチームのリーダーにハボックを指名したのだった。しかし、柄ではないと辞去しようとするハボック。

 その時、開頭手術の後を残したアバランチが突如ニューヨークの街中で暴れ始める。割れた地面に人々が飲み込まれ、ビルが倒壊する大惨事に駆けつけたキャップたち三人はソーとハボックが人命救助に向かい、キャップがアバランチと対峙する。

 しかしキャップが迫るとアバランチは抵抗もせず「ダムは決壊し、激流は解き放たれた……煽動行動完了!」の言葉を残し投身自殺してしまう。

 一方、夕暮れ時のプロフェッサーXの墓前にスカーレットウィッチが献花に訪れ、生涯かけて彼の夢を守ろうと誓いの祈りを捧げていた。そこに全ての元凶であるMデイをもたらしたワンダをどうしても許せないローグが現れ彼女に突っかかって行く。

 その最中、大爆発が起こり、現れた謎の能力者軍団の攻撃によって、ローグを庇ったワンダが重症を負い、ローグも叩きのめされて、二人とも拉致されてしまう。

 そして……謎の基地では脳みそを誇らしげに掲げるレッド・スカルが高らかにこう宣言するのだった。

「このチャールズ・エグゼビアの脳を使い、レッド・スカルがミュータントの脅威を排除するのだ!」

感想

 「マーベル・ナウ!」の開幕を告げる新シリーズ第一話目は脳みそで始まり脳みそで終わるというかなりショッキングな絵面の一話。

 厳密に言うと今回の時点ではまだハボック率いるアベンジャーズ&Xメン混合チームは結成されていない状態で、今回の対レッド・スカル戦を通してチームとして正式に結成されていくのだろう。

 未だに兄サイクロプスへのコンプレックスありありなハボック、折角教授の墓前で償いの決意をしたにもかかわらずローグに食ってかかられると「私は自分のしたことの責任を受け止めるわよ。でもサイクロプスはどうなの?」と火に油を注ぐことを言ってしまうスカーレットウィッチ、そんなワンダと口論した挙句に激高して彼女をぶん殴ってしまうローグ、とテンション高めな火種があってこの先面白いチームになっていきそう。

 ローグといえば「サイクロプスはあんたが消滅させようとしたミュータントを救うために戦っていたのよ!」と実際の行動とその結果の是非はともかくちゃんとスコットの信念と目的を理解をした発言もしていて凄く好感が持てた。誰からも理解されずに全責任を押しつけられる形で責められるだけじゃあ流石にスコットがかわいそうだし。

 ストーリー的には謎の復活を遂げたレッド・スカル(スティーブ復活の際の戦いで倒されて、跡目は娘のシンが引き継いでいた)と彼の配下の謎の能力者軍団(ローグ達を拉致する際教授の遺体らしき物も一緒に持っているシーンがある)が教授の脳みそを使って仕掛けるミュータント殲滅の陰謀にまだチームにすらなれていないハボックたちがどう立ち向かうのか、この辺が大いに気になるところ。

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